最近のいろいろ2

ここ数日精神的な体調があまりよくない。日曜の夜に家族からかかってきた電話で本来ならなんともないはずのことを言われたのがなぜかトリガーになってしまったようで、それ以降ずっとぐずぐず泥の中にいる。ほんのあれっぽっちのことが…?と思うようなことが不調のトリガーになるので本当にいつどういうふうに不調が訪れるかまったく予想できなくて困る。寒くて日照時間の短い冬が苦手なので季節のせいで落ち込みやすいというのはあるけど。

 

今よりうんと精神の体調が悪かった2年前のことを考えると、当時よりはましなのだから頑張らなくちゃとは思うけれど頑張れず、頑張れない自分にまたがっかりして落ち込むというサイクルを本意ではないとはいえ器用にぐるぐると回している。こういう状態になるのは決して初めてではなくて、これまでに何度も何度も経験してきたはずなのに過去にどうやってここから脱け出していたのか思い出そうとしてもまったくなにも思い出せず、全然役に立たない。こういう不調がどのくらい続いて、その間どういうことが頭に浮かんで、結局何がきっかけで立ち直れたのかということをメモしておいたらいいんだろうけど、なにせ不調な時はメモを取るなんて作業はとてもできないのでどうしようもない。

 

一日一日を台無しにするのはやめようと思ってなんとか学校に来てはみたものの、脳みそが完全に機能を停止しているので結局何もできなくて、朝から少し卒論を手直ししてお昼を食べてだらだらしているうちに昼過ぎになってしまった。落ち込んでいることに加えてもとから自己肯定感が低すぎるせいで、少しでもハードルの高い作業を課されると脳みそがそんなのできる訳ないじゃん!?とパニックになって一瞬でスリープモードに入ってしまう。本当は脳みそを眠らせている場合なんかじゃなくて、揺り起こして取り掛からなくてはいけないことがあるのに、私よりも私の脳みその方がよっぽど素早くて頑固なのでいつも負けている。落ち込みやすさ、自己肯定感の低さ/自信のなさ、心配性の三つ巴がよくないらしいと最近思いつつある。少しでも難しいと感じる作業に直面したとき、こんなのできるわけがないと脳みそがかなり早々に諦め、パニックになってシャットダウンしちゃうから全然作業が進まないし、それに落ち込むし、こんなんじゃダメだと不安になる。

 

最近の不調もまあ多分卒論の締め切りが近いのに思うように進んでいないことと、来年からの進路に対する不安というか確信のなさと、コロナ禍によりもたらされた閉塞感みたいなものが一体になって引き起こされているような気がする。

精神的に不調になったとき、いつも同じ体調なのではなくて不調という状態の中にもいくつかのパターンがある気がするけど、今回は情報過多とそれによるパニック・ストレス・不安みたいな傾向が強い。ストレス下にあるとき本当はなにも考えたくないのに、脳が暴走して起きている間中ずっと勝手に情報を拾ったり喋ったりしている感じ。頭をいい意味で空っぽにするというかクリアにすることがうまくできなくて、普段なら音楽を聴きながら長い散歩をすればいい具合に頭が冴えるのに今は全然ダメで、むしろ考え事や情報がめちゃくちゃに溢れて脳がパンクしそうになってしまう。パニックになりそうになると涙が出そうになったり過呼吸になりそうになって危ないので、脳がクールダウンしてくれるのが一番いいんだけどそれができない。

 

割といつも不安と疑念で頭がいっぱいなので、こうでなければもっと生きることを楽に感じただろうかと考えてしまうし、そうする方法があればいいのにとも思う。二十数年の人生をまあまあそのときできる限りの努力と誠実さをもって生きてきたつもりではあったけれど、最近はこれまでの人生でしてきた選択のすべてが間違っていたような気もして、明確にどの選択がどういうふうに間違いだった、ということは分からないけれど自分がしてきた誤った選択の数々が今の自分のおかしくなったところを作ってきたのかとも思う。

自分が理想とする頑張りができていた頃のことを思うと懐かしくもあり惜しまれる気持ちもあるけれど、当時は当時で今よりうんと分別がなく、盲目的で世間知らずだったのでそれもそれでどうかなと思う。あの頃に戻りたい、という訳ではないけれど、体力と気力が今よりもあって、自分が自分に求める努力ができていて、昼にうんと活動して夜にぐっすり眠る生活ができていたのはいいことだったし、もうそれができる日が来ることはないという気がするのでやっぱり懐かしい。

 

年末に休みが取れるのはうれしいけれど、年が明けたらまた新しい一年が始まってはいまた一年頑張ってとなるのがしんどい。毎年毎年一年間頑張っても(当然とはいえ)すぐに新たな一年が始まって、またこの一年も頑張らなくちゃいけないのか…と思うとどっと疲れるしおめでたい気分にはならない。賽の河原で石を積み上げては鬼に崩されるのってこういう気持ちかなと思ったりもする。それでもひとつの区切りがあってダメダメな生活を立て直すチャンスが与えられることにはありがたく思うべきなのかも。2021年はせめて今年よりもっとちゃんと頑張るべきことを頑張れたらいいな。